目指すもの

社会福祉法人ピースフィールドは、
子どもたちの未来を考え、
社会の持続可能な発展に貢献します。

昭和の時代、人々は家庭や地域で助け合って生活していました。経済は成長し、大人たちが忙しく働く中で、家庭や地域だけでは支えきれない子育ての一端を保育園が支援していました。平成に入ると、核家族化や都市化が進み、家庭や地域で助け合う子育ては徐々に難しくなって来ました。経済はそれまでほどの成長が見込めなくなり、男女の雇用機会が均等化されて、保護者がともに仕事を持って子育てをする家庭が増えてくると、保育園へのニーズも大きくなりました。

社会福祉法人ピースフィールドは、そのような社会の変化の中、2004年にその前身が設立されました。この頃、国際社会では「人間の安全保障」という概念が議論されており、一人一人の人間の生存や生活や尊厳を守ろうとする考えが広がっていましたが、それは、貧困や紛争に直面している国や地域の人々だけでなく、日本の中でも当てはまる現状があるのだと私たちは考えました。特に弱い立場にある子どもたちには変化の影響が直接及び、日本では「自分に自信が持てない」「将来に期待できない」と感じる子どもの割合が大きくなっていました。

子どもたちが未来に希望を持って育つことができる社会は、大人にとってもしあわせな社会であり、持続可能な発展につながる社会だと私たちは考えます。人は誰でも最初は子どもでした。前の世代が新しい世代を受け入れ、見守り、育ててくれたことで時代がつながり今日の社会があります。社会や暮らしの様子が変わっても、その時代に合った形で子どもの未来を考え、支えていくのは大人の役目であり喜びでもあります。とりわけ現代においては、保育園のような社会福祉サービスがその役割の重要な一端を担っていると思います。

私たちは、人間は、生まれて最初の乳幼児期にたくさんの愛情を受けて満たされた時間を過ごすことで、自立して生きる力が養われ、生涯を通して充実した人生を歩むための基盤が身に付くと考えています。それは、身の回りの自然との関わりや、人間同士の関わりのなかで、自分や他者を好きになり信頼する体験を通して養われます。このような理念のもと、社会福祉法人ピースフィールドは、事業を通じて子どもたちの未来を考え、社会の持続可能な発展に貢献することを目指します。

沿革

  • 創業者二宮香代子が、前身となる企業組合「オフィス21」を設立。志免町に認可外保育施設を開設し、新しい時代の保育を目指した活動を展開。
  • 子育てに関心のある、様々な立場の人々が集まり、これからの保育について語り合う中で、都市部にありながら「自然とのふれあい」「人間どうしの信頼」「食の大切さ」を柱とした新しい保育園の設立を目指して、2004年に有限会社ピースフィールドを設立。
  • 2005年、竹下駅西口地区再開発事業にともない、公益機能を備えた共同住宅として整備されたマンションの一角に、認可外保育施設「幼保園しあわせな木」を開設。事業関係者の皆さんのご協力で、園内にシンボルツリー「しあわせな木」を設置し、木の温もりを大切にしたデザインの園舎で保育をスタート。
  • 那珂川河川敷周辺にある自然との日々の触れ合い、見せる行事ではなく子どもの日々の成長を共有する運動会や生活発表会、地域の皆さん(マンションの住人の皆さん、高齢者施設のお年寄り、酒造所のご主人、JRで働く人たち、商店街の皆さんなど)との温かい交流、園庭の限られた空間でのどろんこ遊び、収穫の喜びを感じる季節の行事、食を身近に感じる調理実習など、今日のしあわせな木の保育の原型となる様々な活動にチャレンジ。
  • 2011年、法人形態を社会福祉法人ピースフィールドと改め、福岡市の事業認可を受けた「しあわせな木保育園」として再出発。
  • 2015年、「社会状況の変化を踏まえた福祉事業の推進」「地域に根ざし、家庭とつながる『しあわせな木』の理念の推進」「持続可能で自律的な事業運営の推進」の3つの目標を掲げた中期計画を策定。
  • 2020年、人材育成や職場環境づくりに関する目標に焦点を当てた第二期中期計画を策定。
  • 2022年、持続可能性をテーマに日々の保育を考える法人独自の職員研修を開始。年4回の研修をその後も継続的に実施。

しあわせな木保育園が目指す

私たちは「子どものしあわせは保護者のしあわせ、保護者のしあわせは子どものしあわせ、子どもと保護者のしあわせは保育者のしあわせ」と考え、子どもも保護者も保育者もしあわせな保育園づくりを理想とします。

しあわせな木保育園が描く
姿

大きなしあわせな木の木かげで守られ、愛され、安心して育った子どもたちが、豊かな好奇心と生きる力を育くみ、自らの可能性の扉を開いていけるよう、保育に取り組みます。

しあわせな木保育園が

自然や人と豊かにかかわりをもつ。

自分と人を信頼し、好きになれる。

食に興味を持ち、生活の基本を身につける。